不眠症の薬は、基本的には病院で処方してもらいます。
でも、最近では、薬局でも取扱いが可能になった薬も出てきました。
睡眠薬(睡眠導入剤)は、作用時間の長さによって4種類に分かれます。
・超短時間型(ハルシオンやアモバンなど)
・短時間型(レンドルミンやリスミーなど)
・中間型(ユーロジンやネルボンなど)
・長時間型(ドラールなど)
寝つきが悪い場合には超短時間型や短時間型が、夜中や早朝に目が覚めてしまう人には中間型や長時間型が処方されるようです。
以前は依存性のある薬剤が使用されていたそうですが、今は比較的安全な薬剤が用いられることが多いそうです。
もちろん、病院に行って、きちんと診断を受けなくては飲むことはできません。
薬局で買える市販薬としては、エスエス製薬のドリエルや
グラクソ・スミスクライン社ナイトールなどがあります。
しかし、これらは病院で処方される睡眠薬(睡眠導入剤)とは異なり、睡眠改善薬と言われるものです。
風邪薬を飲むと、眠くなる・・・という「抗ヒスタリン剤」の副作用を利用したものです。
この市販薬の発売前は、病院で処方される以外不眠を解消する薬は漢方薬しかなかったので、この薬の発売に喜んだ人は、大勢いたのではないでしょうか。
漢方薬で不眠解消の効果があるとされているものには、
・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
・酸棗仁湯(さんそうにんとう)
・加味帰脾湯(かみきひとう)
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) などがあげられます。
いずれも、一般的なものなので、漢方薬専門店で購入することが可能です。